ほんとに一歩ずつ

少しずつ少しずつ、新しい変化に自分を馴染ませる。
そういうときは体を崩したりもする。
やってくることが消化できず、消化不良になる。
ページを整えていき、いろんなことが浮かんでは消えてゆく。

うちのスクール運営は、コロナで大打撃を受けた。
水彩絵の具や作品の色合い、対面での対話が重要だったから、
リアル講座でしかどうにもならないことばかりだった。
ヒトが会場に来なければ、何も始められなかった。

一時は全て閉じるしかないかもしれないと思った。
周りの心配もポーズだけで、
心ない言葉だなーとか感じてしまうブラックな自分も出てくる。
トンネルは一度入ると怖い。
でも、ちゃんと入らないとちゃんと出てもこられない。
ブラックな自分も、
何かを諦めるために、新しいところへ向かうために必要になる。
自分は一度腐ったんだと思う。

今までやってきたことを、一度壊した。
新地に戻しながら、オンライン講座を構築した。
「オンラインでなんかやれんよ」と言っていた私が、
ペコっと裏返って、オンラインしている。
変われ、変われ、と私の中が言うのだから仕方ない。
もっと柔軟になれ。求められるものに応じろ。と自然が言うのだから仕方がない。
私たちにはやらなければならないことがある。見たい景色がまだある。

そうやって一歩ずつ大切に大切に構築した講座を、やっと7月に開始した。
体験講座を何名かが受けてくれて、そのことがものすごく嬉しかったし楽しかった。
涙がでた。
そして色育士養成に、足をすすめる決断をしてくれた方もいた。
それがまた、私を奮い立たせていく。
 
なにもかもが手探りで。自信を無くした日々だった。
でも、私はいまおそらく未だかつてないほど、
シンプルに色彩自然学をやっている。
等身大でやっている。
そして、仲間たちとともに歩いている。
大学で教えたち子たちからも、連絡をもらうようになった。

私はかつてないほど、弱い今を迎えたんだと思う。
そしてやっとほんとうの強さに向かうのかもしれない。
こんなに優しく柔らかい「桃」を、描きたくなるなんて思わなかった。

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