色育士の庭

色育士の庭(以下、「色庭」)のことを、最近ずっと考えている。
「色庭には二羽ニワトリがいる」わけではないが、
そんな早口言葉のように、早回しに色育士が育つはずはない。

かといって、こんこんと与えられる泉のようなもので
彼らを後ろ向きに縛り付けてしまっても
まるで生命が喜ぶはずがない。

いくときは出て行けるから、また戻ってこれる。
色庭は、そんな場所にしたい。
ひとりひとりがやることに、自立的で独創的でいてほしい。

実践してはじめて分かることがある。
失敗してはじめて分かることがある。
ゆくゆくはそういった苦くて汗をかいた経験が有難い力になる。
先日、長く学んでくださっている色育士の方が
オリジナル講座をはじめてやり遂げて、
それが素晴らしかったし、その旅立ちの姿が勇ましいと思った。

今日、先日体験講座を受けてくれた方の感想アンケートが届いて、
inputとoutputの大切さについて、考えてくれていた。
色の学びだからこそ、
言葉にならないことを含む光と闇の学だからこそ、
アウトプットもインプットも大切なんだと、読みながら思えた。
そうだった、マスター講座のみなさんのアンケートもまとめてご紹介したかったんだ。

私のこのブログも、ある意味で
私のリアルなアウトプットだ。

マスター第1期生の彼らは、私にとっての先生のような存在たちでもあって、
彼らの受講後の感想文には、私の反省するところが「山」ほどあった。
それをできる限り反省して水で流したら、
気づかなかったものが砂金のようにキラキラして浮いてくる。

外部からきた仕事の依頼を、
私が受けることがここ数週間起こっている。
それが色育士たちも経験できるように、
むしろ色育士たちこそ率先してやってゆけるように、
それをいつも考えている。

体験講座を受けてくれた別の方が、
「マスター講座お疲れ様でした。」と言ってくれた。
なんかそんなさりげないことが、すっごいうれしかったことを思い出した。
ここに書いておこうと思う。備忘録のようで申し訳ないけれど。

そんな私の周りにいる温かいような人たちが、
私以上の何かを発信してゆけるのは、正直、目に見えている。

最もそばにいてくれているいずみさんやオリーブも、
私にはできないものを、もうすでに発信している。
二人とも誰に似たのかプロモーションが超下手くそだけれど、
チーフいずみさんの色育ワークショップはいろんな意味で自己対話と自己治癒の、質の高い時間だ。
マネージャーのオリーブは、周りからは見えないところで、色育士や学校のマネージング、外部との交渉が凄腕だ。
相変わらず二人とも謙虚だけれど、一人で現場を受け持たれている姿は、二人ともめっちゃかっこいい。

マスター講座を受けてくれてた人みんなに、
本当は色育士になってほしいし、
色を学ぶのが楽しくて、ためになる現場を、
色を通して自分を知れる現場を、
広げていくための知恵や力を貸してほしい。
その力や魅力が彼ら一人一人にあるからだ。

学校教育の現場は、
結構いくところまでいっているんではないかと思う。
生徒だけでなく教師も。大変なんだと思う。
大人も子どもも、本気で遊び、表現したものを語り合う場をもつべきだ。
心の中のことを、まるで人ごとのように語り合えるような、
そんな愛すべき物語の溢れる現場を、営むべきだ。

色庭。
私じゃない彼らだからできることがある。
それを望んでここを始めた。

雨の日も風の日も、
やってきた。仲間がいる。
ほんとにくだらないことで何時間だって笑っていられる仲間だ。

それぞれで、
やるべき違うことに向かって、
信念は共にいる。
色庭をそんなコミュニティにしてゆきたい。
長い文を書いてしまった。でも、かけてよかった。
葛藤は止まないものなのだと思う。色庭は生きている。

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