自然循環とともに生きる

無農薬、無肥料、土の力を取り戻す農のあり方へ

色彩自然学の実践

2022年の暮れより、色彩自然学の学校は、不耕作の畑を始めました。
20年にわたり色彩の声を聞くことで、自然の諸力についての関わりを深める中、色彩は環のように始点と終点が重なり、私たちが今日よく目にする色相環で表わされます。それは、自然界の掟でもあり、作物が花を咲かせ、枯れて落とした最後に種子が作られ、その終焉がまた生命の始まりにつながる、終わりと始まりの結びつき〈環〉に巡ることと同型でした。

畑は、緑の在り方や、茶色の在り方、赤の在り方などが生き生きとその役割を見せて、バトンをつないでいく生きた色彩の学びそのものです。

どの色にも自然の役割があるように、畑においても、その畑が豊かになるためにいらない現象はひとつもありません。大切なことは、畑が、調和と全体性を営めるように、人がそっと手を添えることだと思いました。

試みとしてはまだまだこれからのことですが、ぜひどのような試みを行なっているか、面白がって見てやってくれると幸いです。