色と自然と共に生きる
現代人の自然観・の回復

私たち色彩自然学の学校は前身の日本色彩心理学研究所から含め、20年以上の時間をかけて、色彩と人、色彩と自然、人と自然との関わりについて研究や教育を重ねてきました。

色彩は自然の語ることばのようなものです。水には水の在り方やふるまい方、その力や役割があります。それを表現するためには、青や水色という色彩が欠かせません。さまざまな自然の役割や諸力が、色彩に宿り表現されています。

また、人間にも色彩が欠かせません。人間がこれだけ多くの色彩を見分け、楽しむことができるのはどうしてでしょうか。私たちの色彩表現は、自然の在り方と共鳴し、自然の一部として私たちが生きていることが影響しています。

私達は、長年培ってきた実践経験や研究の成果をもとに、自然や土と離れてしまった現代を生きる私たちが抱える自然との共生という課題に、教育や心理支援活動によって取り組んでゆきます。

色彩自然学の学校の
3つの取り組み

取り組み

01

人と自然との結びつきの回復

人類の抱える課題 ”自然との共生” に、色の本質へ接近していくものの見方から取り組みます。

色彩は光と闇のあわいに生まれるグラデーションです。その本質に迫ろうとする学びは、自然の全体循環を学ぶことに等しくなります。光だけでは色彩が生まれず、闇というエネルギーが関わることによってどれだけの揺らぎや多様性が生まれ、創造の営みへと結ばれていくか、色の学びが提供できることは、外なる自然のことに留まらず、内なる自然ということにも及びます。光をよしとしてきた近代科学の発展、成長主義から、わたしたちは大きく転換し、循環という時間軸の上にある生命の輝きを取り戻していきます。


取り組み

02

色彩教育の価値の向上

色彩教育は、人間の感覚が、「自然」ということと結びついているものであることを信頼できていく教育です。感性や想像力を通して、科学だけでは掴めない自然の奥処を、自然の生きた表情体験として学ぶことができます。

☑️ 色を自然の在り方や循環学として学ぶことで、創造性豊かな自己を発見することにつながる
☑️ 自然の一部として自分自身をとらえる力がつき、逞しい生きる活動につながる
☑️ 想像力が育まれ、差異を認める心、自己を肯定する心が育つ

色彩を学ぶことは、自然にあるあらゆる生命を学ぶことにも結ばれます。どの生命にどんなドラマがあり、私という生命にどのような物語が与えられているのか、感受性を豊かに保ちながら、自己を実現してゆく逞しさや、意味や価値を感じられる主体を育む力、そして他者や自然を我がことのように思いやれる想像力を、色彩自然教育がもたらすことができると考えます。


取り組み

03

専門家”色育士”の輩出とユニークな場づくり

住専門家として本校認定資格”色育士”の養成と認定、活動サポートを行なっています。
色と自然と心についての豊かな知識と、心理支援の素質をもち、自分の足場でユニークに活動する人材を、”色育士”として養成認定し、それぞれの社会活動の創造と支援をしています。