琥珀色の宝石のような塊が
桜の幹から漏れでている
陽を受けてきれいに透き通って光っていて
まるで木々が蜜を分けてくれているようで、
私はなんどもペロリとなめようかと
誤解してしまいそうになる。
これは、
サクラガムと呼ばれている桜の木の樹液で
虫(コスカシバなど)が樹木に穴を開けるので、
そこから樹液が出てきている現象らしいですよ
樹木も、虫たちも、互いに必死に生きている、その中で、
そのまたそばで、人間がこんなふうに樹液をきれいだと感じている。
やっぱりこの世界は、不思議な世界だし、素晴らしい世界だし、残酷な世界だと思う。
その一揃いを、経験していく、ということなのだろうな。