こんにちは。色彩自然学の学校のミッキーです。
いつもありがとうございます。
最近の面白い話を見つけました。
要約すれば、「白い炭水化物」が体に悪く、「茶色い炭水化物」が体に良いから、
採るなら「茶色い炭水化物」にしようという話です。
さらには地中海食が体にいいという話になっていて、面白いな〜と思います。
詳しい記事はこちらから↓
内容は科学データに基づき、白い炭水化物が体に悪く、茶色い炭水化物が体にいいことを
エビデンスから導く科学の話になりますので、私の専門ではありません。
エビデンスで導く科学は、「やっぱりそうや〜!」「これでどうだ!」という感じで
爽快な結末のようで羨ましくもなったりしますが、
私にはこれができません。
そういう方向の能力がないことも大いにありますし、
向く、向かないがあるのだとも思います。
何を大切に生きていくか、自己をどんな風に実現してゆきたいか
そこがニュートンとゲーテが違ったように違うのかもしれません。
色が表現しているもの
私がその記事で興味深く感じてたのは、
食材の「色」が大切な何かを表現していると科学者たちが認めている点です。
少し前に、「青い食べ物がダイエットにいい!」という話しも騒がれました。
私も取材を何件か受けましたが、メディアが求めているのはやっぱり確実なエビデンスでした。
私は電話口であれやこれや青い色の魅力を話すのですが、
結果的にはそれがメディアには不向きなわけですね。
なぜなら自然界には二律背反的な根本現象をもって無限を展開するような
整合性で説明がつかなかったり辻褄の合わないことだってありますから。
原因と結果がひとつの線で繋がっていることで、我々の意識や自我は相当に安心します。
答えをもっているため私たちのとる行動も明確になってゆきます。
文明も発展してゆき、便利になってゆきます。
病気や死と向き合うことを遠ざけてゆくことができます。
ただ、忘れてはならないのは、私たちの「半身」です。
私たちは自然という懐の中にあります。
「自然」においては、原因と結果が1つの線で繋がっているだけではありません。
絶えず、朝と夜が、乾燥と湿気が、光と闇が織りなす多様な世界に生きています。
わずかなものから多くのものを作り上げる力をもっているものが自然だとゲーテは彼の自然学研究で残しました。
自然は創造をやめることがありません。人間は有限の存在ですが、自然は無限です。
「無限の生命力としての自然」は、至るところに分岐があり、出口があるようなものだと私は思っています。
そんな自然のかたる言葉としての色と、食べ物との関係を考えるとき、
その可能性の深さに、どんな風に考えればいいのか、私には全身全霊で考えるほか結論が見出せるのかどうかもわかりません。
ただ、その食材である自然の1つ1つが、自己を実現しようとする過程の中で、
色づいていった色だということはわかります。
茶色い炭水化物は、その実、丸ごとの色である
白い炭水化物の代表である白米は、精米する過程で人間にとっても栄養になる部分が取り除かれてしまうために、
バランスが良くないものになるらしいですが、
茶色い炭水化物の代表である玄米は、胚乳、胚芽、ヌカなど、お米がお米として自然に成熟したままのものになります。
私には、その「丸ごと」ということが重要なように思えました。
自然にも人間にも全体性というものが備わっていますが、できるだけ自然の収穫したものは全体でいただくことの方が、
バランスはいいのではないかと思います。
もちろん人間に毒でない限りの「丸ごと」で。
ほんとうに単純な話ですが、
生き物同士なので、丸ごとと丸ごとのぶつかり合いのような。
丸ごといただきます!というような。
それがたまたま、茶色い炭水化物と呼ばれる「玄米」や「大麦」、「全粒粉」は
それが実であった限り皮膜があるでしょうから
皮膜は緑からはじまり赤味を帯びる自然の摂理がありますし、
丸ごといただくのであれば茶色であることがわかります。
青い食べものが、なぜないのか??
青は闇のそばに生じる色ですが、
食材というものは
植物であればある程度結実した収穫物であることが多いです。
魚においては水の中の生物なので青魚と呼ばれるものもありますね。
人為的ではないもので青い食材というと、確かに限られてくるのは、
青という色彩自体が、求心的な作用をあまりもっていません。
つまり青という色が本質的には、物質的な色彩ではないということです。
存在と非存在でこの世界ができていると考えるときの、非存在側の色彩だからです。
また、青や紫といった果物の代表にぶどうなどがありますが、
発酵することや成熟することに時間がかかり、変容することでその個性が高まる性質があります。
成熟の段階が幾重にか分岐し、
固定的というよりは移ろいやすく、
時間感覚がぼやけ、
いつ食べるかということがあまり明確ではないことも
青い食べ物の特徴ではないかと思います。
それに比べるとオレンジや赤の食べものは、
今だよ!今が美味しいよ!と主張しているように感じます。
青い食べ物と食欲について
Twitterで、青い食べ物で検索すると、青色に色付けした食べ物が出てきますが、
食欲がわからないことでもちきりになっています。
赤いものに反抗期です
— 山村 深月(マリリン)🌶鬼殺隊辛柱🌶激辛部部長(仮) (@mitsuki_y1216) March 15, 2021
すぐいじけるマリリン可愛いね(^ω^)ペロペロ🌸🌸#もう青いものしか食べない
ジタ⊂( っ´ω`)っバタ pic.twitter.com/g3ypGS0w4F
食欲がなくなるのは青い皿じゃなくて青い食べ物だったかと…
— つくもん (@Tsudura_Tsukumo) March 17, 2021
(写真はネモフィラカレー) https://t.co/jWCfoP26m0 pic.twitter.com/e1AZ27NaXp
確かにこんな青い食べ物だと食欲がわきませよね。
先程の青の話からも、青は闇側の色彩になりますね。
食べること=物質的存在として生きること
につながると考えるとき、青と「食べること」は結びつきが強くないです。
どちらかという「寝ること」と結びつきが強いですね。
不活性になること、つまり静まることと結びつきがあります。
今回は以上です。