校長のミッキーです、みなさんいつも読んでくださりありがとうございます。

野良農YOUTUBEチャンネルnoranoranoraを更新しました。
相当に暑い昨今です。私はもう、あまりの炎天下に、扇風機がついたベストを着て、野良仕事をするようになりました。

こんな猛暑の中で、無農薬、自然栽培の野菜たちがどう育っているのか、生きる力の強い草たちもボーボーに生えていますからぜひご覧ください。ただ見て、楽しんでくれたり、共感してくれることがあれば、それで十分なのですが、私がこれを始めている理由のようなものも、以下に記しておきます。いやでなければ、読んでやってください。

おってがき。

無農薬・有機栽培の畑をはじめて3年目に入りました。私が農的な暮らしをやり始めたきっかけは、青や紫という闇側のエネルギーをもつ色の、”還ろうとする力”が、いかに地球や我々の暮らしに大切かということを実感したからです。

今、地球上の肥沃な土が減ってきているそうです。日本の土壌学者の藤井一至さんがそれをおっしゃっていました。これから先の地球は、美味しい野菜や果物が今までのように手に入る地球ではなくなってしまいそうです。それを受けて自分たちができることは、土の腐植を増やして資源循環を促進することです。私はこの「土の腐植を増やす」ということを、足元からできる限り実践できるようトライしています。

腐植というのは、野菜づくりに出てきた残渣なんかが、腐って土に帰っていく段階のものをさします。難しいことがわからなくても、プランター栽培で使い終わった土や作物の残渣などを、燃えるゴミなんかでビニールに入れてゴミ出しすることがありませんか。もしかしたらどこのご家庭でも経験があるのではないかと思います。そこに多少の疑問がわいてくることはないでしょうか。
土は燃やして灰にするのではなく、土は土に還していく、土への恩返しのような気持ちや精神を、我々は取り戻す必要があるように思います。大地からほとんどの食べ物をいただいている僕らが、大地にできることを、考えていかねばならない時代になっています。

近代科学が広がる時代は、面倒なこと、醜いもの、気持ち悪いものなどを疎遠にしてきました。きれいでスマートで合理的な時代をつくってきたように思います。そのせいか、腐ることとか、人知れず土の中や暗がりの湿った場所ではたらく土壌生物たちのことへの理解や尊重、待てる態度が持てなくなったことも、原因の1つかもしれません。昔はどこかでミミズをみつけたらポケットにいれて、自分の畑が豊かになるために持ち帰って放したと聞きます。そこまでのことはできなくても、”知ること””尊重すること”は、今の私たちでも十分にできることだと思います。

このような精神で、色の研究や教育の傍ら、腐植を増やす野良農実践、その総合で、人間が自然とともに生きられることを回復していけるよう、牛歩のごとく取り組んでまいりますので、できれば末長い応援とご助力をいただけますよう、今後ともよろしくお願いいたします。