こんにちは、色彩自然学の学校の髙橋水木(ミッキー)です。

大学生たちとの講義全15回が終了しました。
多い人数の全15回を受け持つことは、要領の悪い私にとっては相当な覚悟がいり、今回もやはり言葉を超える体験となりました。いろんな苦労がありましたが、「みんなと出会えてよかった」が一番最初にでてきます。

以下、今回実施した大学講義の概要です。

大学講義の概要

  • 大学名ー近畿大学 農学部
  • 受講科目ー農学部全体(6学科)から選択受講できる専門教養科目
  • 受講人数ー220名(前年から約30名増)
  • 授業形式ーオンラインメディア授業

授業全15回ラインナップ

  • 第1回目:オリエンテーション                                   90分
  • 第2-3回目:自然について              90分×2コマ
  • 第4-5回目:自然の最大の特徴                    90分×2コマ
  • 第6-7回目:黄のチカラ             90分×2コマ
  • 第8-9回目:青のチカラ               90分×2コマ
  • 第10-11回目:緑のチカラ               90分×2コマ
  • 第12-13回目:赤らむチカラ            90分×2コマ
  • 第14-15回目:結合の神秘                  90分×2コマ

生徒アンケート(183名回答)

近畿大学では、私が「色彩心理学」の単元を50名くらいの生徒数で受け持っていた頃から数えると、12年目になると思います。その頃は”園芸療法士”ということが立ち上がったばかりで、林先生や冨先生にお世話になりながら、その一端でも担えればと絵の具をもって奮闘しておりました。今はどうされているだろうか。この報告を読んでくださっていることを願います。

ようやく来年から、学名が『色彩自然学』と確定し(今まではいろんな事情があって『自然色彩学』だったんだなぁ)、来年もまた同じオンライン講義を実施することが決まりました。もし身近に大学に入る方がいて、近畿大学農学部に行かれる方がいたらよろしくお伝えください。

オンラインメディア授業というのは、少し窮屈に感じるところがあるかと思いますが、学生たちの、1つとして同じもののない感性から学ばせてもらう”自然”というものが、やっぱり画面からはみ出すほど迸っていて、そこに耳を澄ますことさえできるのであれば、きっとやっていけるのだと現時点で感じています。

チャットやブレイクアウトルームなども活用して、学生たちが参加しながら授業が一緒に進められるように、工夫をしました。また、毎回の授業でどれだけ生徒が理解できているか、何を感じているかをできるだけ聞き取れるように、クラスルームのレポートを活用して聴取していきました。

私も、彼らとこうやって出会えることで、自分の心の土壌を耕すことができているのだなと思います。自然を学ぶこと自体、案内人である私がどこまで自然を知っているのか、自然に開かれているのかが問われるだろうと思います。そういった点ではほんとうに追いかけ続けなければならない。

あとは成績づけにはいりますが、これがまた大変な作業になります。肝心なところでは、効率化をしないことをなんとなく心に決めている私は、手作業で出席をとり、グループワークの内容を見、レポートを読んでいきます。学生たちは一緒に授業を作ってくれたので、それを感謝してつけていきます。

最終日の講義

授業終了日に学生のみなさんと木を描いたのですが、私とアシスタントのおりーぶも描いたので、一緒に撮りました。

アシスタントをしてくれたおりーぶも、公認色育士としてセラピストをやっている一人なのですが、今回も私の大学のアシスタントをしていただきました。色を学ぶ”心”のようなものを、全15回にわたってじんわりと学生たちに見せてくれて、彼らが自由に表現する場、学び取っていく場を守ってくれたと感じます。

自然とともに生きる大切さを再発見するための学として、色彩自然学教育ができる限り多くの人に伝わっていくことで、少しでも未来の自然を守り、恩返しができるよう、今後も励んでいきたいと思います。大学関係者のみなさま、ありがとうございました。

また、各教育機関関係者の方で講義依頼がありましたら、いつでもご連絡ください。