
こんにちは、代表のミッキーです。色のチカラ探究講座〜赤のチカラ〜を先日開講いたしました。
受講人数もほどよく、とても楽しかったです。赤ということもあって、グループワークもかなり彼ら自身でやれることが増えていました。まるでひとりひとりが語り手と聞き手を入れ替わり立ち替わりして繰り返すようで。赤ならではの質のつまった時間になったのではないかと感じますし、それぞれの赤との関係性が、しっかり浮き彫りになっていく感じがあったと思います。
そういった受講生たちの情熱があって、最終的には個人的なものを超えて、人類共通の赤の物語、赤ということと自然との関わりが、腹に座ったのではないかと思います。自然の写真を共有して、実際の自然界の赤を探すことも大切です。私はほんとうは赤のチカラ探究講座を、青空のもとでやりたいですね。蕾を指さしたり、幹の硬さを触ったりしてやりたかったですね。
余談をしますが、今日実は、某雑誌の取材を受けまして。多少自信をなくすような時間がありました。私における”自信”というのは、本当にちょっとのことで小さくなったり膨らんだりします。元から少年のようにいろんなことを失敗し、好奇心とともにここまでやってきた気質がありますから、なかなか企画の広さや目的に自分が一致しないと私自身も話すことばに力がなくなってきます。「色のポジティブな面(だけ)を教えてほしい」という話だったんですが。私には正直、なにがポジティブなのかわからなくなっています。ポジティブだと思っていた面も、人によってはネガティブになるだろうし。それを決めつけて語ることが難しくなっていて、私は取材をされるにふさわしくないのではないかと考えて、少し落ち込んでいました。
私は、ポジティブもネガティブもどちらも、光と闇のように必要だと思っています。ある学生が昨年、こんなことを言い残してくれました。
今までは闇の自分というのはない方が絶対に良いと思っていましたが、今回の授業で一番怖いのは変化がないことだと気づき、光の自分も闇の自分も大切にしていこうと思いました。
私はこの学生の文章に感銘を受けて、しばらく穴が開くくらいまでこのレポートを見つめていました。
自然という立ち位置に立つと、ずっと変化しています。たとえ石や岩でも時間をかけて少しずつ変化しています。その変化していく生命ということが自然にはあります。そこに良い、や、悪い、ということがないというか、自然という側に立ってものを見てみたいとしたときに、どれもが同じだけの価値をもって必ず何かの前提となっているのですね。そして、それぞれの生命が、その生命をとめずに諦めず、バトンをつないでいくことに向かっていきます。変化するという呼吸が、ずっと続いているようなのですね。
変化しないということが怖い、とする彼の感想文は、なんだか彼を一回り大きくしたように感じました。
ポジティブやネガティブということは光と闇とつながりますが、これらは相補関係になります。光がちゃんと輝くためには闇が必要で、では、闇は光のためにある、ここまではちょっと言い切ってはいかんだろうと思う節もありますが、闇は少なくとも光と一緒にいたころがあったのだと思います。谷川俊太郎さんも「闇は光の母である」と言っておられました。含蓄の深い一文だと勉強させてもらいました。
取材の話に戻りますが、現実に対応すると、ポジティブな面だけしか知らなくていい、紙面上それしか書けないということもあるのだと思います。それはわかるのです。ただ、こういうときに私は何をどう話ししてよいのかわからなくなって、相手を混乱させてしまいかねないです。どれがポジティブなのか、わからなくなるわけですから。きっとポジティブだろう面を伝えるその一言に、その色の全て(ネガティブだろう面も)を込めて、言わずもがな伝わるような巧みさが必要なのでしょうね。そう思うと私はまだまだ未熟です。
長くなり、失礼しました。そんな取材で受けた落ち込みも、みなさんと過ごした赤の時間があまりに丸ごとで過ぎていくので、思い返すだけで「それが自然だ」と改めて思えることになりました。赤には、光と闇がごろごろとしっかり感じられましたから。
7月からリニューアルするこの〈色のチカラ探究講座〉ですが、特に色彩心理に特化して展開していくBコースの学習項目はいくつかにわたるので、お申し込みいただいた方と当日のメニューのように共有することにしました。本サンプルは「黄色の色彩心理学」のものになります。

現在受講してくださっている方々を見ていても、1つの講座にいくつかの要素が詰まっているので、1つ1つ追いかけていくのに、こういった項目分けがあるといいなと思い作成しました。お申し込みの方は、お申し込みいただく色の学習項目を受け取れますので楽しみに受けてくださればと思います。
北海道在住の仲間が、以前、葉桜のことを話してくれてから、私は葉桜が好きになりました。今ちょうど、さくらが散っていくものと、葉桜として風に揺れているものとが川辺にあります。


畑のいちごも、赤の探究講座の勢いを受けて、今から赤らんでいくところですね。黄緑がみずみずしいです。



次回は橙のチカラを探究します。
自然農の畑の進捗も、土づくりがまるでお祭りのように私は動いていますから、またお伝えできればと思っています。最近はギターもよく弾いて、歌も歌っています。歌は、私にとっては闇から光への表れのようだと感じています。
最後まで読んでくれてありがとうございました。ご意見やご感想などあれば、学校のほうにいただけますと励みになります。