色の本質マスター講座 第6期 START!!
4月に入り、第6期の【色の本質マスター講座】を
ありがたいことに、5名のみなさんとともに始めることができました。
みなさんへ送る教材を1つ1つ包みながら、この3ヶ月がどんなふうになってゆくのか、
みなさんがどんな風に学びの中をゆくのか、
想像しても想像どおりいくことなど一度もありません。
それでも幾度も、懲りなく、想像してしまうのが”人間”というものでしょうか。
始まると、不思議な感覚なのですが、
みなさんと学ぶことがずいぶん前から始まっていたように感じることがあります。
みなさんの感じることを聞かせてもいながら、
知っていたはずのことでも、やっぱりまだまだ知らなくて、またその人の発する言葉や経験で濡らされて、
みずみずしくなって届いてくることがあります。
それは私ひとりではできないことで、みなさんと学び合えることに感謝しています。
大学での履修登録開始
大学で担当している「自然色彩学」の授業も、現時点で190名近くの履修登録があるようで、
ちょっとその人数の多さにたじろぎ、どのようにやってゆけるのか見当もつきません。
今年は、コロナのことも少し落ち着きを見せ、慣れてきたこともあるのか、
「対面とオンラインを織り交ぜて良い」と大学側から言ってもらいました。
ただ、”織り交ぜる”以前に、私の頭と心が”折れ混ざる”心配があるのではないかと思っています。
190名の対面授業。地声で届くのでしょうか。
それとも、メガホンで届くのでしょうか。
私としては、糸電話を使いたいくらい、自然の秘密を知る授業だと思っています。
前年度は結局、150名ほどの生徒たちとオンライン授業のみをやってきました。
過ぎてしまえば、また自信をなくしています。
やってきたことをすぐに忘れてしまう、というのが私の悪い癖で、
規格どおりの安定した同じ授業、というものが、私にはうまくできません。
「生きた授業をしたい。」
これが私の、長きにわたる言い訳になります。
色育士たちの動き
色育士たちといる時間は、私にとって、以前よりもまた一層貴重な時間になってきました。
彼らは能動的に勉強会を開くようになりました。
2024年より、色育士は、公認色育士が誕生し、運営の形態を新しくしています。
参加不参加は自由なのですが、「I am…」というサークル活動も始まり、
「私」を生き抜くという色と自然の活動を、小さな場所から発信していこうとしています。
色育士それぞれに、自分の生きている場というものがあり、その中で育まれてきたものをもっています。
テーマにそって、自分丸ごとから言葉にして創り出してゆこうとする努力や、感じることを手放さない姿には、胸を打たれるものが毎回あります。
なぜなら、それが楽な道ではないからです。
「私」という存在の全部と調和して生きようとすることには、世界の全体や光と闇が見えてゆくことが起こります。
考えることだけではなく、「体」との会話も起こるだろうし、今まで都合が悪くて捨ててきたものを、拾い上げて抱きしめ直すことだってあるだろうと思うからです。
私は42歳なのですが、早くも初老に近い状態なのかわかりませんが、彼らとともに歩いていると、涙ぐむことが多くなってしまいました。
とはいえ、虫や花や鳥を見つけては追いかけて、道で寝っ転がってルーペをのぞきこんでしまうような子どものようなところもあるので、
人に「バランスが大切なのかも、調和だね」などと云々言いながら、「どこがバランスだよ」と自分の歪さに笑ってしまいます。
せめて私の内なる少年や老人に栄養を、と、毎朝バナナと豆腐を食べていますが、みなさんはいかがですか。
春散歩へ
春になり、散歩に出ると、冬に土や幹や穴の中でこもっていた生命たちが、一斉に迫り出している様子に出会います。
蜂や蝶々、鳥たちもるんるんと飛んでいて、つい鼻の先を通ります。
曲がり角を曲がると、すぐそばに野鳥がいたりして、
びっくりして静かに道をゆずるのは、私の方だったりします。
ふとしゃがみこむと、
春ならではの、小さな生命が、天に向かって吹き出してゆく様子に
涙を流してしまう自分がいて驚きますが
それは、冬の寒い中、どれだけ土の中でこのときを待っていたんだろうということに、
例年以上に思いが巡るからだと思います。
実は、本校のマネージャーのおりーぶが2週間ほど、病で緊急入院しました。
元気になり、無事に退院できたのですが、その入院期間、
彼女まかせになっていたいろんなことが明るみになりました。
小さな学校ですが、私がいろいろとやりたいようにやってしまっているせいで、
裏でも表でも、彼女はほんとうによく頑張ってくれていました。
彼女がいない間、1つ1つを自分の手で確認してみて、
こんな思いになっていたのか、こんなことになっていたのか、と追体験することになりました。
今までわかっていたと思っていたことも、やってみたら全然違うかった。
思いやることなどできていたなかったのだろうと反省しました。
「想像する」ことと「体験する」ことは、やっぱり違います。
「感謝」や「思いやり」が本物になるように思います。
そして、等身大ということを知ります。
2週間の間、コロナ禍の面会謝絶の煽りを受けて、
おりーぶの様子を目で確認することができませんでした。
退院して回復した彼女が
「元気になるための環境を整えてもらえることがありがたかった」と言っていた言葉が、印象的でした。
各々、仕事をする人間である以前に、
生活という土壌を大切にしなければならないのだと
私は強く、思い直しました。
色育士の仲間から、菜の花や畑でとれた野菜をいただく機会があり、
それらを1つ1つ調理させてもらいながら、
旬のものをいただくことでその季節を乗り越えるエネルギーをもらえることを感じました。
人間はほんとうはもっと、季節に素直に生きてゆけばいいのかもしれないと思うと
不思議と肩の力が抜けてゆくのを感じています。
冬には、書けなかった言葉も、
春になると、書けるようになることがあり、それでいいんだろうなと思います。
4月以降のトピックス!&ご案内✨
近況やご挨拶が長くなりましたが、以下、ご案内を入れます。
第7期色の本質マスター講座日程公表・募集開始
今年の7月より開催が決定した第7期色の本質マスター講座ですが、募集を開始いたします。
▶︎7月開講日程【色の本質マスター講座】
2024年より『色の本質マスター講座』は、『色彩自然学本科コース』として名称が変更になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
最近は定員に達することが多くなり、キャンセル待ちなどもいただくことがあります。
ご検討の方は、「色のチカラ♪体験講座」などを利用して体験をし、早めにお申し込みいただくことをおすすめします。
2024年より『色のチカラ体験講座』は、『色彩自然学がちょこっと知れる!体験セミナー』と名称を変更し、色鉛筆をつかってどなたでも気軽に楽しく体験していただけるよう、開催しております。
なお、体験講座を受けることなく本講座へお申し込みいただくことも可能ですが、
どのような学びをしているか、学び舎との相性などもあると思いますので、少しでも心配がある方はぜひ一度体験いただいてから検討してみてください。
某企業の色彩企画監修など実施しました
まだリリース手前なので詳しくはお伝えできませんが、某大手企業が開催する楽しい色のイベントの色彩自然学からの監修を行いました。
またリリースしましたらお伝えできるかと思います。
色と心のワークショップ開催
引き続き、認定色育士が開催する、「色と心のワークショップ」を開催しています。
少人数セッションでの開催は定期的に、ホームページで募集して開催しています。
毎月取り組む創作のテーマがちがうので、面白そうだなと感じるものにお申し込みいただければと思います。
こちらも定員に達することが多いので、早めのお申し込みをおすすめします。
▶︎色と心のワークショップ(定期開催・少人数)
個別セッションでの開催は、日程を相談して随時開催しています。
ホームページにて初回のお申し込みをいただけるので、
一人で取り組みたい方はぜひお申し込みしてみてください。
じっくりと自分を知り、感じる時間をとれると思います。
▶︎個別セッション 色と心のワークショップ
特別講座計画中
私の開催する特別講座を検討しています。
色の本質と元型イメージから解いていく童話セラピーのようなものを複数回で開催しようかと考えていますが、いかがでしょうか。興味がおありでしょうか。
ご興味がある方は、声をかけておいてくれたら、ご案内を優先して回すようにします。
色のチカラ!体験講座、予約受付中
色と自然と人が、どのような結びつきをもって生きているのか、
色から人はどんなことを受け取って生きているのか、
興味がある方はぜひ、体験講座を受けてみてください。
▶︎【色のチカラ!体験講座】詳細はこちら
このような時代になっていますが、手から手へ紹介していただけるご縁があれば、それは大切にしたいと考えています。
ご受講されたことがある方には、興味がある方にご紹介いただけましたら嬉しく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
あとがき
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
ご意見・ご感想などがありましたら、
メールなどでいただけたら、励みになります。
今後とも色彩自然学の学校をよろしくお願いいたします。