2024年・冬至/雪下出麦

この度の令和6年能登半島地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。学校代表のミッキーです。

新年から起こる出来事のなかで、今この世を生きていられる一瞬一瞬を無駄にしてはならない、そう思います。
誰かの生命を背負って生きるほど私はできた人間ではないし、いい加減な人間であることも思いあたりますが、先立った父、祖母、愛猫、と重ねて毎日思いおこすことがあり、解決しないことも、対話が続くこともそれなりにあります。そういう、一人の生命の周りに、縁の濃さで繋がる生命たちが、必ずあるのだなと思います。
そこに、それぞれの祈りが絶え間なく続くだろうし、生きることもどうしようもなく続いていくのだと思います。じっと耳を澄ましていると、花は変わらずに咲き、朝は必ずやってくる、だからこそ「生きろ」と、他の誰でもない私自身の深いところが、もうそこは私かどうかも定かではないのですが、そこから声がするのだと感じています。

さて、重い腰があがらず、書くことができませんでしたが、今後のことについて書きます。

色彩自然学の学校は4年目を迎え、この3年で経験した様々を含んで、新しい形を模索しながらまた進んでいこうと考えています。
そこで数点、これを読んでくださっている方にお伝えしておきたいことを書きたいと思っていました。

2024年から学校として取り組んでいきたいこと

まず、私は色彩自然学という学びを、後進が学び続けていけるように「残す」ことを課題として捉えています。
なんらかの形の「活字」を残したいと思います。これは何年かかることなのかわかりませんが、ゲーテが60歳で色彩論を書き残したことを、身の程知らずですが目標としていました。それを少し早める気持ちで、今からそれに向けての取り組みを粛々としていきたいと思っています。

色の本質マスター講座、リニューアル期間

色の本質マスター講座については、変わらずに展開をしていこうと思っています。
ゲーテの色彩論ということで語られる色彩環理論が、心の全体性ということに取り組む色彩心理の分野や芸術療法の分野、人々を色という視点から元気付けていくことにおいて、礎となるものがあります。これについて学ぶ場を提供していけることが私ができることだと思っています。
今まで学んでいただいた方々には、日本色彩心理学研究所時代から含めて、少なくとも私のフィルターを通して、親しみやすく噛み砕いたことのために賛否両論あったかと思いますが、私ができることというのは、色の本質的な力ということが闇雲であったり「無いもの」ではな、原色の輝きのようなものが自然の諸力となっていて、しっかりとその深みからその存在を突き動かすように生き動いていることを、そしてそれに人類は支え続けられ応援し続けられていることを伝え続けることだと思います。またそれが、把握できづらいもの、1つのことを学んでいるのにそこに全体が含まれているような包摂した学びであるからこそ、生涯をとおして、人生の経験などをなぞらえながら学習が深まっていくものであり、それが本来の「学び」の姿ではないかと私は思っています。

本年は、時代の流れにも呼応することを諦めず、時代の当事者になりながら、動画学習なるものを少しずつ取り入れ、できるだけ多くの人に学んでもらえる形を挑戦していきたいと思います。受けたい方は、現状をお伝えできると思いますのでお問い合わせいただけたらと思います。

修了生をはじめ、大学で<自然色彩学>の単元を学んでくれた方などは、特典として優待で学べる機会も設けられればと思っていますので、またよろしくお願いいたします。

ホームページリニューアル期間

ホームページリニューアル期間(マイペースにやらせてもらいます)

2024年1月〜5月あたりまで

手作業で、ゆっくりとリニューアルしていきます。表示が不安定になりますが、見ていただける方には、少しずつの変化を楽しんでいただけたらと願います。

ホームページなど、手作業でリニューアル期間に入ります。
ホームページ表示などがひとまずは5ヶ月ほど、表示が不安定になることが見込まれます。
どうぞよろしくお願いいたします。お問い合わせは受け付けていますので、メールなどでお願いいたします。

公認色育士の運営するfacebookグループコミュニティー始動予定

また、この2024年4月より、我が校から輩出された公認色育士たちの展開するfacebookグループコミュニティーが始まる予定でいます。

  • 色を通して心のバランスを整えるワークショップの参加
  • 自分を見つめる、自己探求イベント参加や情報の受け取り
  • 色と心の関係について学ぶ講座や情報の受け取り
  • 色遊びイベントの参加
  • 自然にまつわる創作イベントの参加や情報の受け取り
  • 色と心と自然にまつわる読み物、通信の受け取り
  • 自然とともに生きることを生活に取り入れていく知恵
  • 色の本質マスター講座の開催
  • 色育士資格者の集い
  • 色育士たちの研修
  • 公認色育士たちの研修

上記のようなことを、fbグループコミュニティではじっくりと実施していく予定でおります。

色をとおして自然とのつながりを感じ、心身の巡りを整えたり、心のバランスへ思いをかけてみたり、ワークショップをはじめ、色と心の関係性について学ぶような勉強会などもオンライン、対面を問わずに公認色育士たちとともに展開していきます。
彼らの専門分野から、自然との共生や心の深呼吸を楽しみながら日常で取り入れていく、気軽なコミュニティーとして立ち上がっていく予定です。
また、色育士たちの研修や、勉強会なども、一般の方々にも活動が共有できる形で実施していき、自然とともに生きる輪が広がっていけばと願います。

彼らの開催するワンデイセミナーなるものを受講し、ミッションなどを知り共感してもらえる方は、誰でも無料でこのグループには入れるそうなので、楽しみにお待ちいただけたらと思います。

「独占」精神 から「共有」精神へ

「自然とともに生きる」ということを据えて毎日を過ごしていくと、現代を作ってきた資本主義に対する疑問がやはり起こってきます。
この時代を生きていると、どうしても独占するということが膨らんでいくように思います。戦火が止まないことも、重たい課題となっています。
独占することをよしとする自分の癖に、まずはそれでいいのか?と問いかけ、自分がなっていきたい世界にそれがどのような影響を及ぼしているか、かつてはどうだったのか、と感じるように私は変化していきました。本来的に自然循環の大切な軸は、「共有すること」ではないかと年々思うようになり、このコミュニティーの新たな展開を、公認色育士とともに相談企画させてもらいました。
彼らの運営しようとしてくれるこのコミュニティに私自身ものっかって、私たちが自然であるということはどういうことなのか、その巡りを、いろいろな角度から楽しませてもらいたいと思っています。

私のできる講話や講座なども、このグループの中で募集をかけていく予定でおります。

雪下出麦

本日は、冬至の末候にあたり、六十六候「雪下出麦」ゆきわたりてむぎのびる、であります。
私の畑には秋に麦を植えていますが、それがのびやかに芽を出し、今も緑を保って伸びています。
いちごの芽も、おそるおそる気候の変化にどまどいながら、どのように顔を出していいのか考えあぐねているように見えます。
にんにくの芽は、どんなことがあろうとまっすぐにマイペースに伸びようとしてくれていて、私の心を支えてくれています。
畑をするということが当然まだ未熟なのですが、私の場合はそのことで、自分の心をほんとうの意味で耕し始めたのだと思っています。まだまだです。

以上になりますが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。


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