2024, 大寒

きりっとした寒さが、
くっきりと
生きていることの輪郭を
際立たせていくように思う

いのちたちが
枯れて土へと落ちることも
もう会えないかもしれない
そんなさよならがあるということも
ずっとそばに感じられる

2024年、大寒の節気

小雨とぬかるみと
すこしの膝の痛みを理由に
畑仕事を休み

やらねばなぬことを
ひとつずつ持ち上げるために
お気に入りの音楽をかける

知らなかった
いつからそこに君たちはいたんだろう
足音をすませて
忍びよるさまざまがある

急かされるような気持ちを
自分の掌で撫で下ろし
ゆっくりと深い呼吸をして
寒さの中にそろり立ち
いのちが迫り出す
春を待つ

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